ポイント制の電子決済サービス「ヴィーナスポイント」!その特徴と使い方を徹底解説

現金ではなくポイントを管理するスタイルの電子決済サービス「ヴィーナスポイント」。多くのオンラインカジノでも決済手段として採用しているように、使い勝手の良さが人気のサービスです。今回はこのヴィーナスポイントの特徴と使い方、さらにメリットや注意点を詳しく説明します。


「ヴィーナスポイント」とはどんなサービスなのか

ヴィーナスポイントのサービス内容について説明します。

ヴィーナスポイントでできること

ヴィーナスポイントはキャッシュをポイントに交換するポイント交換サービスです。加盟店からポイントを受け取ったり、あるいは加盟店へポイントを送ったりできます。さらにそのポイントを米ドルに換金できます。

現金を直接ヴィーナスポイントのアカウントに入金することはできません。また提携する海外サービスへ現金を送金することもできず、あくまでもポイントをやり取りすることになります。

ただしポイントを使って間接的にキャッシュを送金できることから、電子決済サービスであるとも言えます。おもにオンラインカジノの決済サービスとして利用されています。

ヴィーナスポイントは1ポイントを1米ドルに交換します。アカウント内ではこのポイントを保有し、いつでも米ドルと換金できますが、直接的に日本円に換金することはできません。

ヴィーナスポイントの運営会社と安全性

ヴィーナスポイントを運営する会社は「英国領土ヴァージン諸島」にある企業であることしかわかりません。公式サイトには会社名がないからです。

セキュリティに関しては利用規約に、「世界中の安全な場所で物理的及び技術的セキュリティ装置によって保護されたコンピュータを用いて」ユーザー情報を保管、処理しているとしています。

ヴィーナスポイントのサポートはメールにて問い合わせに対応しています。ライブチャットでの問い合わせ対応はしていません。メールでの問い合わせは日本語に対応しているので、質問もその回答も日本語でやり取りできます。

ヴィーナスポイントで使える通貨

ヴィーナスポイントで扱う法定通貨は米ドルのみです。日本円で管理することはできません。

ただしユーザーの銀行口座へ送金する際には、自国通貨に両替してから送金されます。たとえば日本国内の銀行口座へ出金する場合には、ポイントを米ドルに換金してから日本円に両替されます。

両替のための為替手数料はヴィーナスポイント内にておよそ3%となっています。為替レートは国内銀行が提示している「米ドルの現金買い相場」で決まります。どの銀行のレートを参照するかは定まっていないようです。


ヴィーナスポイントの入金・出金方法

ヴィーナスポイントは現金の入金はできません。提携する加盟店からポイントを受け取れば、ヴィーナスポイントのアカウント内で米ドルに換金し、そのあとで日本円に両替して銀行口座へ送金できます。

オンラインカジノなどの加盟店とのポイント送付による手数料はかかりません。


ヴィーナスポイントのポイントバック

ヴィーナスポイントには加盟店とのポイント送付において、その一部を受け取れる「ポイントバック」制度があります。

ポイントバックの内容

ヴィーナスポイントは利用するだけでポイントが還元される「ポイントバック」制度を用意しています。これは提携する加盟店へポイントを送付した時に、その送付ポイントの0.6%を受け取れるというものです。

さらに加盟店からポイントを受け取る場合には、その受取ポイントの0.2%が付与されます。

また、このポイントバックが最大で500倍になる抽選ができる「ヴィーナスの日」が毎週2回(月曜日と木曜日)行われています。参加はポイントバックを受け取っていれば自動的にエントリーする形になります。当選番号となるヴィーナスIDが発表され、下1桁が一致すると5倍、下2桁が一致すると50倍、そして下3桁が一致すると50倍にポイントバックが増額されます。

ポイントバックの注意点

受け取れるポイントバックは最大で月に2万ドルとなっています。抽選によりポイントバックが増額しても、最大で月に受け取れるポイントバックは2万ドルまでです。

またポイントバックの獲得を目的に加盟店とのポイント送付を繰り返す行為は禁止されています。

もし加盟店とのポイント送付を頻繁に行い、これを禁止行為とみなされた場合には以降のポイントバックは提供されません。また、それまでに付与されたポイントバックは口座から差し引かれるので注意しましょう。


銀行口座への出金にかかる手数料

ヴィーナスポイントはポイントを米ドルに換金し、国内の銀行口座へ出金する際には手数料が発生します。手数料は次のようになっています。

申請金額 手数料
平日扱い 350ポイント以上 無料
350ポイント未満 1.3ポイント
900ポイントごと 2.9ポイント
「週末扱い」とは土日と祝日、さらにその前日の15時以降と翌日の15時までです。


ヴィーナスポイントの登録方法

ヴィーナスポイントへ登録するための手順を説明します。

まず公式サイトを開いて、「新規登録をする」をタップしましょう。
venuspoint_1


次に登録画面が開くので、メールアドレスを入力します。同じものを2回入力したら、「メール送信」をタップします。登録したメールアドレスにメールが届くので、その本文にある「お申込ページ」のリンクをタップしましょう。
venuspoint_2
申込フォームが開くので、必要事項を入力して「登録する」をタップします。

venuspoint_3
以上で登録手続きは完了します。登録が完了した旨のメールが届くので確認しておきましょう。

以上でヴィーナスポイントの登録が終わり、すぐに利用することができます。ただしポイントはまだないので、オンラインカジノへポイントを送付するといったことはできません。


ヴィーナスポイントからの出金の手順

ヴィーナスポイントのアカウント口座から銀行口座へ出金するための手順を説明します。

まず公式サイトを開いてログインしたら、「換金」をタップします。
venuspoint_4


換金手続きページが開くので、まずは送金先の銀行口座を登録しておきます。「口座の事前登録はこちら」とあるので、ここをタップしましょう。
venuspoint_5


登録しておきたい口座情報を入力し、「口座を追加」をタップします。
venuspoint_6


口座の登録が終わったら、「換金ページに戻る」をタップして最初の画面に戻ります。
venuspoint_7


ここで換金額をポイントで入力します。1ポイント=1米ドルに換算されます。「口座登録」には先ほど登録した銀行を選択しましょう。注意書きが表示されるので読んでおいて、「上記に同意して換金する」をタップします。
venuspoint_8


確認ページが表示されるので、間違いがないかをもう一度確認しておきましょう。問題なければ、「同意して換金申請」をタップすると手続きが完了します。
venuspoint_9


あとで確認のメールが届くので、目を通しておきましょう。


ヴィーナスポイントのメリット

ヴィーナスポイントを利用することでどのようなメリットがあるのかを説明します。

手数料がかからない

ヴィーナスポイントをオンラインカジノの入出金に使えば手数料がかかりません。ヴィーナスポイントで手数料が発生するのは銀行口座へ出金する時だけなので、コストをかけずにオンラインカジノの決済手段として利用できます。

出金が早い

ヴィーナスポイントは電子決済サービスとしては出金申請をしてから口座への着金が早いこともメリットです。

通常の電子決済サービスは、出金申請をしてから銀行口座に着金するまで1~3営業日ほどかかります。これはオンラインカジノから直接国内の銀行送金を利用した場合でも同じで、場合によっては3~5営業日ほど要するものです。

ヴィーナスポイントの場合には、基本的には出金申請をしたら翌営業日に着金するようになっています。しかし、平日の午前8時までに申請すると当日のうちに着金します。急いで現金を用意したい時には便利なので、これは大きなメリットと言えるでしょう。

ポイント送付の上限がない

ヴィーナスポイントをオンラインカジノの決済に利用する際に、ポイント送付の上限は特に設定されていません。そのため、オンラインカジノ側の上限まではポイントの送付ができる点はメリットと言えるでしょう。

ポイントバックでポイントが増える

オンラインカジノの決済に利用するだけでポイントが増えるポイントバック制度があることも、ヴィーナスポイントを利用するメリットです。ただし何度もオンラインカジノの入出金に利用すると、ポイントバックを目的とした送付とみなされるので注意しましょう。


ヴィーナスポイントの注意点

ヴィーナスポイントを利用するうえで注意したいことを説明します。

利用できる加盟店が少ない

ヴィーナスポイントを決済サービスとして使えるのは、実質的にオンラインカジノのみとなっています。しかし、オンラインカジノでヴィーナスポイントを決済手段として採用しているのは一部のみとなります。

日本語に対応しているオンラインカジノでもヴィーナスポイントが使えるサービスは増えてはいますが、それほどメジャーな決済手段というわけではありません。そのため、お気に入りのオンラインカジノではヴィーナスポイントが使えないということもあるでしょう。

ヴィーナスポイントには直接現金を入金できない

ヴィーナスポイントは現金で直接入金できず、ポイントを購入することもできません。まずは加盟店からポイントを付与される必要があります。しかし現状としては、ヴィーナスポイントの加盟店はオンラインカジノしかありません。

そして多くのオンラインカジノは入金実績がない決済手段での出金ができないので、ヴィーナスポイントへ出金するためにはまずヴィーナスポイントを送付する必要があります。

つまり多くのオンラインカジノでは実質的にヴィーナスポイントは使えない点に注意が必要です。なかには入金実績がなくてもヴィーナスポイントで出金できるオンラインカジノもあるので、ポイントを獲得するためにはそのようなサービスを利用するとよいでしょう。

たとえばクレジットカードでオンラインカジノに入金した場合、クレジットカードを使って出金することはできません。その代わりにヴィーナスポイントを出金決済として入金実績がなくても利用できるオンラインカジノがあります。

このような仕組みを利用してオンラインカジノからポイントを受け取ることができれば、そのポイントを再びオンラインカジノへ送付して運用し、増やしてからヴィーナスポイントに戻すことが可能です。

逆に言えばこのようにオンラインカジノから何らかの手段でポイントを送付しなければ、ヴィーナスポイントは使えないということが言えます。

本人確認書類が必要になることがある

ヴィーナスポイントは基本的に本人確認書類を提出する必要がありません。これはほかの電子決済サービスが必要としていることに対して、面倒がかからない点で利点と言えます。個人情報を提出することに抵抗がある人にも利点と言えるでしょう。

ただし、1週間に1万ドル以上の出金をして自分の口座で受け取る場合には登録情報を裏付けする情報をヴィーナスポイントに提出する必要があります。これは具体的に本人確認書類ということになります。

この書類を提出しなければ、翌週から出金できなくなるので注意しましょう。

一部の銀行へは出金できない

ヴィーナスポイントのアカウント口座から出金する方法は国内銀行への送金のみですが、銀行によっては出金できないところがあるので注意が必要です。

2021年11月時点で「楽天銀行」と「池田泉州銀行」への出金にはヴィーナスポイント側で対応していません。これは、両行がオンラインカジノへの規制をしていることが理由です。

銀行はマネーロンダリング対策の一環として海外サービスからの入金を規制することがありますが、オンラインカジノをその対象とする銀行があります。ヴィーナスポイントは実質的にオンラインカジノ専門の決済サービスであることから、入金を規制するという背景があります。

ほかにも出金できない銀行が出てくるかもしれないので、利用している銀行がヴィーナスポイントからの出金に対応しているかどうかを、銀行口座登録でチェックしてみるとよいでしょう。

万が一、換金申請をしてヴィーナスポイントから送金しても銀行側で着金拒否をした場合、ヴィーナスポイントのアカウントに戻ってくるので心配はありません。

まとめ

ヴィーナスポイントは現金ではなくポイントで管理する特殊な電子決済サービスです。手数料の安さやポイントバック制度など使い勝手の良さは魅力と言えます。ただし現金を直接入金できないことや、利用できないオンラインカジノがあるなど注意すべき点もあります。それを踏まえたうえで活用してみてはいかがでしょうか。