「イーストコーストプログレッション法」はカジノゲームにおいて、連勝が続くほど利益が大きくなるベットシステムです。特にバカラでは長く連勝が続くことがあるので、相性の良い攻略法だと言えるでしょう。今回はこのイーストコーストプログレッション法の使い方とメリット、デメリットなどを詳しく解説します。
イーストコーストプログレッション法とは
この記事の目次
イーストコーストプログレッション法はカジノゲームの攻略法であり、ベットシステムのひとつです。対象のゲームでベットし、連勝すればルールに従って賭け金を増やしていく仕組みです。
ベットシステムとはカジノゲームで当たりを予想することなく資金を増やす目的の賭け方です。つまりゲームでいかに当てるかではなく、いかにベット金額を増減させて利益につなげるかを考えたルールになっています。
多くのベットシステムは、ゲームで負けたら賭け金を増やす仕組みです。これは勝ち負けの回数がほぼ半々になると考えられるカジノゲームにおいて、負けた時の賭け金を少なくして勝った時の賭け金を多くするのが目的となっています。
それに対してイーストコーストプログレッション法は、勝ったら賭け金を増やすという仕組みです。カジノゲームでは、連敗することや連勝することが多々あるという特性を利用したロジックになっています。
イーストコーストプログレッション法のポイント
イーストコーストプログレッション法を運用するうえで知っておきたいポイントには次のようなものがあります。
- 2倍配当のカジノゲームで運用する
- 勝ったら賭け金を増やす
- 配当金の半分を積み立てる
- 負けたら最初の賭け金に戻す
2倍配当のカジノゲームで運用する
イーストコーストプログレッション法が使えるカジノゲームは、勝った時に2倍の配当がもらえる賭け方をするものです。
2倍配当ではたとえば、1ドルをベット(チップを賭けること)して当たれば2ドルの払い戻しを受けます。つまり1ドルの賭け金を差し引いて1ドルの利益が残るということです。
このようなカジノゲームでチップを賭けて、外れたら賭け金は没収され当たれば賭け金と同額の利益を得る形でイーストコーストプログレッション法を運用します。
勝ったら賭け金を増やす
イーストコーストプログレッション法は勝った時に賭け金を増やすタイプのベットシステムです。カジノ攻略法であるベットシステムの多くは、負けた時に賭け金を増やします。
これはプレイを続けると勝ち負けの数が同数に近づくという「大数の法則」を利用して、負け数が増えれば勝ち数が増えることを前提にしたロジックとなります。しだいに賭け金が大きくなるので、負けた時の損失より勝った時の利益が大きくなるというわけです。
一方でイーストコーストプログレッション法はその逆に、勝っているあいだは賭け金を増やしていきます。負けている時は賭け金はそのまま変えません。
しかも連勝する時に賭け金を増やすため、連続して勝つ回数が多いほど利益も増える仕組みです。
配当金の半分を積み立てる
イーストコーストプログレッション法は勝った時に得られる配当の半分を次の賭け金に積み上げ、半分を残すというルールです。これにより、次のベットで外れて賭け金を失っても、連勝しているあいだに積み上げた半分の配当金が利益として手元に残る仕組みになっています。
負けたら最初の賭け金に戻す
連勝が続くあいだは次の賭け金は配当金の半分を追加して増やしていきますが、負けた場合には賭け金を最初の金額に戻します。
ここでイーストコーストプログレッション法の運用が1セット終わることになりますが、あとは連敗が続くあいだは賭け金をそのまま変えません。これにより、連敗中の損失額は一定の額が増えるのみとなります。
逆に連勝しているあいだは賭け金が増えるので、長く勝ち続けるほどに利益が増える仕組みとなっています。
イーストコーストプログレッション法のロジック
イーストコーストプログレッション法のロジックはカジノゲームにおいて、連勝や連敗というケースがよくあることを利用したものとなっています。
特にバカラでは「プレイヤーの勝ち」や「バンカーの勝ち」が続くことをよく目にします。これを「ツラが続く」と言いますが、バカラに慣れた人はこのツラというものをよく意識します。
プレイヤーの勝ちにベットし続ける場合には、「プレイヤーの勝ち」が続くほどに連勝を重ねます。逆に「バンカーの勝ち」が続くと連敗を重ねることになります。
バカラのほかにルーレットでもこのようにゲームの結果に偏りが生じることがありますが、これには理由があります。カジノゲームは結果がランダムに決まるので、確率の法則に従うと考えられています。
そして2倍配当の賭け方は勝率がほぼ50%(完全に50%ではないのはカジノ側に手数料が発生するため)ですが、この場合ゲームを長く続けると勝ち負けの回数が同じに近づくとされます。
これは確率でいうところの、「大数の法則」が働くことが理由です。1ゲームごとの勝率はあくまでもほぼ50%と変わらないので、10回連続して負けても次の1回で勝つ確率は変わらずに約50%のままで変わりません。
しかし多くのプレイ回数を重ねると、勝ち負けの数はしだいに同数に近づいていきます。これが大数の法則と呼ばれている事象です。
つまり連勝が続くということは、勝ち負けの数が同数に近づくので連敗も続く可能性があるということになります。勝ち負けが交互にならない限り、勝ちと負けがそれぞれ必ず続くケースが出るからです。
このような事象を利用し、連敗のあいだは賭け金を同じにし、連勝のあいだは賭け金を増やすことで利益が生まれるというのがイーストコーストプログレッション法のロジックです。
勝ち負けが交互に続く場合には、賭け金を変えないので損益はプラマイゼロとなります。
イーストコーストプログレッション法が使えるカジノゲーム
イーストコーストプログレッション法を運用できるのは配当倍率が2倍のカジノゲームです。2倍配当のゲームは勝率がほぼ半々となるもので、次のような賭け方があります。
- バカラの「プレイヤーの勝ち」または「バンカーの勝ち」
- ルーレットの「赤・黒」「ハイ・ロー」「奇数・偶数」
- ブラックジャック
バカラ
バカラには2倍配当となる「プレイヤーの勝ち」と1.95倍配当の「バンカーの勝ち」、そして9倍配当の「引き分け(タイ)」の3種類にベットできます。ほかにも賭け方はありますが、この3種類を覚えておけばよいでしょう。
タイにベットして当たれば9倍配当(賭け金の8倍の利益)が得られますが、その当たる確率は9.52%となっています。連勝すれば利益が出るイーストコーストプログレッション法では、このタイベットは使えません。連勝する可能性はほとんどないからです。
そこで、「プレイヤーの勝ち」か「バンカーの勝ち」のどちらかにベットすることになります。ただし当たった時の配当は、「プレイヤーの勝ち」は2倍ですが「バンカーの勝ち」は1.95倍となっています。つまりバンカーの勝ちに賭けて当たった時に得られる利益は賭け金の0.95倍になるということです。
このような違いがあるのは、プレイヤーとバンカーの勝つ確率が違うことにあります。プレイヤーの44.62%に対して、バンカーは45.86%とわずかにプレイヤーより勝ちやすくなっています。
これは2枚のカードを引いたあとに、3枚目のカードを引く条件がプレイヤーとバンカーでは異なるからです。
バンカーの勝ちにベットして当たっても2倍配当にはなりませんが、イーストコーストプログレッション法では特に問題ありません。0.05倍の誤差は次第に大きくなりますが、それでも利益を出す可能性は高いからです。
そのため、バカラは「プレイヤーの勝ち」か「バンカーの勝ち」のどちらかにベットして運用することになります。
ルーレット
ルーレットには2倍配当の賭け方にアウトサイドベットの「赤・黒」と「奇数・偶数」、そして「ハイ・ロー」があります。結果はランダムに決まり出目が続くこともありますが、バカラのように偏りが生じる要因というものはありません。
ブラックジャック
ブラックジャックはユーザーとカジノディーラーの勝負という形でゲームが進行します。勝てば2倍配当(条件によっては2.5倍配当)を得られますが、勝率は単純には計算できません。ほぼ50%に近いとだけ認識しておくとよいでしょう。
ユーザーが選ぶアクションにより勝敗が変わるので、バカラのように連勝や連敗が続く要素というものは特にありません。
スピード感のあるゲームがおすすめ
イーストコーストプログレッション法は長くゲームプレイを続けることで効果を発揮するベットシステムです。そのため限られた時間内でより多くのプレイができるカジノゲームがおすすめです。
たとえばバカラはひとつのテーブルに多くのユーザーが参加してもプレイスピードは変わりませんし、ディーラーがカードを引けばすぐに勝敗が決まります。その意味ではあらゆるカジノゲームのなかでもっともイーストコーストプログレッション法に向いていると言えるでしょう。
一方で同じカードゲームであるブラックジャックは、テーブルに参加するユーザーが増えるとそれぞれのアクションを待たなければならないため時間がかかります。ルーレットもスピード感はありますが、ボールを投げ入れてからポケットに落ちるまでの時間が少し必要です。
これらに比べるとバカラはベット受け付けを終了してから勝敗が決まるまでの時間が短いので、同じ時間内により多くのプレイができるのでおすすめです。
イーストコーストプログレッション法の運用方法
それでは具体的なイーストコーストプログレッション法の運用方法を説明しましょう。流れとしては次のようになっています。
- 2連勝したら賭け金を3倍にする
- 3連勝以降は賭け金を1.5倍にする
- 負けたら賭け金は最初の金額に戻す
ゲームを選ぶ
まずはイーストコーストプログレッション法を運用するゲームを選びましょう。ここではバカラを例に説明します。
バカラといってもオンラインカジノにはテーブルゲームとライブカジノの2種類があり、それぞれ特徴が異なります。ルールは同じなので、カジノゲームの初心者であればテーブルゲームから始めるとよいでしょう。
テーブルゲームはプログラムによってゲームが進行するタイプのものですが、ユーザーのタイミングでゲームを進めることができます。また最低ベット金額が0.10ドルからプレイできるものがあるので、少ない資金で運用する人にもおすすめです。
賭け方を決める
バカラを選んだら次は賭け方を決めます。バカラは通常、「プレイヤーの勝ち」や「バンカーの勝ち」、あるいは「引き分け」のいずれかを予想してベットします。連勝を狙うので、ここでは「引き分け」には賭けません。
イーストコーストプログレッション法を運用するにあたっては、プレイヤーとバンカーのどちらが勝つのかを予想する必要はありません。単純に当たる確率が半々に近ければ、利益が出やすい仕組みになっているからです。
そのため、バカラの初心者であれば「プレイヤーの勝ち」が「バンカーの勝ち」のどちらかに決めてベットし続けるとよいでしょう。もちろん、プレイごとに勝つと予想するほうにベットしてもかまいません。
あるいはライブカジノの場合、ほかのユーザーがどちらに多く賭けているのかを見ることもできます。

もちろんバカラの熟練者であれば、出目の記録である罫線を読んで予想することもあります。

最初の賭け金を決める
イーストコーストプログレッション法は最初の賭け金をもとに、連勝時の賭け金額を計算します。そこでまずは最初の賭け金をいくらにするのかを決めておきましょう。
イーストコーストプログレッション法は負けている時に賭け金を増やすわけではないので、負け数が増えるにつれて資金の減少率が高まるということはありません。そのため、最初の賭け金を極端に少なくする必要がないという利点があります。
連勝したら賭け金を3倍にする
まずは最初の賭け金額でベットします。そしてそれが当たるか外れるかに関わらず、次の賭け金額はそのまま同じとします。
つまりベットし勝っても負けても、次のベット金額は変わらないということです。
そして2回連続して当たりとなり配当金を得たならば、3回目の賭け金は2回目のベット金額に1回目と2回目で得た配当金を加えた金額、つまり最初の賭け金の3倍とします。
たとえば最初の賭け金を1ドルとしたならば、賭け金額は次のようになります。
回数 | 賭け金 | 配当金 | 備考 |
---|---|---|---|
1 | 1 | 1 | 次も1ドルベット |
2 | 1 | 1 | 1回目と2回目の配当金を加算する |
3 | 3 |
ただし、「バンカーの勝ち」にベットして当たった場合は、配当金は賭け金の1.95倍になります。そのため、3回目の賭け金は3倍ではなく、正確には次のようになるので注意しましょう。
【バンカーの勝ちにベットする場合】
回数 | 賭け金 | 配当金 | 備考 |
---|---|---|---|
1 | 1 | 0.95 | 次も1ドルベット |
2 | 1 | 0.95 | 1回目と2回目の配当金を加算する |
3 | 2.9 |
3連勝以降は賭け金を1.5倍にする
さて、連勝が続くあいだの賭け金の計算方法にイーストコーストプログレッション法の特徴があります。次のようなルールで賭け金を増やしていきます。
「次は当たりによって得た配当金の半分を賭け金に加えてベットする」
たとえば10ドルをベットして当たり、10ドルの配当金を得たとします。この場合、その配当金の半分にあたる5ドルを、賭け金の10ドルに加算して15ドルを次にベットすることになります。
ただし「バンカーの勝ち」にベットして当たれば、得られる配当金は賭け金の0.95倍になります。そのため正確には1.5倍にならないので注意しましょう。
また計算するとおそらく端数が出るので、チップにできない金額は切り上げるか切り下げるか、ルールを決めておくとよいでしょう。
次は「プレイヤーの勝ち」にベットし続けて連勝している時の賭け金の変動をまとめたものです。
【プレイヤーの勝ちにベットし続けた場合】
回数 | 賭け金 | 勝敗 | 損益 | 累積損益 | 次の賭け金 | 連勝確率 | 負けた時の損益 | 期待値(ドル) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | ◯ | +1 | +1 | 1 | 44.62% | −1 | 0.446 |
2 | 1 | ◯ | +1 | +2 | 1+2 | 19.91% | 0 | 0.398 |
3 | 3 | ◯ | +3 | +5 | 3+(3÷2) | 8.88% | −1 | 0.444 |
4 | 4.5 | ◯ | +4.5 | +9.5 | 4.5×(4.5÷2) | 3.96% | +0.5 | 0.376 |
5 | 6.8 | ◯ | +6.8 | +16.3 | 6.8+(6.8÷2) | 1.77% | +2.7 | 0.289 |
6 | 10.2 | ◯ | +10.2 | +26.5 | 10.2+(10.2÷2) | 0.79% | +6.1 | 0.209 |
7 | 15.3 | ◯ | +15.3 | +41.8 | 15.3+(15.3÷2) | 0.35% | +11.2 | 0.146 |
8 | 23 | ◯ | +23 | +64.8 | 23+(23÷2) | 0.16% | +18.8 | 0.1037 |
こちらは「バンカーの勝ち」にベットし続けた場合です。
【バンカーの勝ちにベットした場合】
回数 | 賭け金 | 勝敗 | 損益 | 累積損益 | 次の賭け金 | 連勝確率 | 負けた時の損益 | 期待値(ドル) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | ◯ | +1 | +0.95 | 1 | 44.62% | −1 | 0.424 |
2 | 1 | ◯ | +1 | +1.9 | 1+1.9 | 19.91% | 0 | 0.378 |
3 | 2.9 | ◯ | +2.7 | +4.6 | 2.9+(2.7÷2) | 8.88% | −1 | 0.408 |
4 | 4.3 | ◯ | +4.0 | +8.6 | 4.3×(4.0÷2) | 3.96% | +0.5 | 0.341 |
5 | 6.3 | ◯ | +5.9 | +14.5 | 6.3+(5.9÷2) | 1.77% | +2.7 | 0.257 |
6 | 9.3 | ◯ | +8.8 | +23.3 | 9.3+(8.8÷2) | 0.79% | +6.1 | 0.184 |
7 | 13.7 | ◯ | +13 | +36.3 | 13.7+(13÷2) | 0.35% | +11.2 | 0.127 |
8 | 20.2 | ◯ | +19.1 | +55.7 | 20.2+(19.1÷2) | 0.16% | +18.8 | 0.089 |
負けたら賭け金は最初の金額に戻す
連勝が途絶えて負けた時は、賭け金を最初の金額に戻します。ここでイーストコーストプログレッション法は終了することになります。あとは連勝するまで、この最初の賭け金額を維持します。
連勝したあとの3回目で負けた場合にはイーストコーストプログレッション法をスタートしてから損失が確定します。しかし3連勝さえすれば、あとはどこで負けても利益が残る仕組みになっています。
バカラでのイーストコーストプログレッション法運用におけるポイント
バカラでイーストコーストプログレッション法を運用する際のポイントを押さえておきましょう。
テーブルの選び方
オンラインカジノではバカラはテーブルゲームとライブカジノのどちらかを選べるようになっています。
テーブルゲームは実際のバカラとは異なり、毎回52枚のカードから1枚が選ばれる形でゲームが進行します。一方でライブカジノは8組ほどのカードを収納している「シュー」と呼ばれるボックスからカードを引きます。
そのためライブカジノではシュー内に残ったカードしだいでは、プレイヤーとバンカーの勝ちに偏りが生じることがあります。つまり「プレイヤーの勝ち」あるいは「バンカーの勝ち」が続くということです。
バカラに慣れている人であれば、このような特性を考慮して賭け方を考えることでしょう。あるいはユーザーに有利なテーブルを選ぶこともあると思います。
ライブカジノは多くのテーブルが用意されており、それぞれ違うディーラーがゲームを進行させています。ゲーム結果の履歴である出目にもテーブルごとに違いがあります。
初心者は特に意識することなく、テーブルゲームでもライブカジノでも好きなものを選んでかまいません。ライブカジノも賭け金の範囲をチェックして好きなテーブルを選ぶとよいでしょう。
バカラに慣れている人であれば、自分なりのテーブルの選び方があれば、そのルールに従って選んでかまいません。
イーストコーストプログレッション法運用のやめ時は?
イーストコーストプログレッション法運用は連勝が続いているあいだは負けるまで運用を続けます。最後は損失となりますが、その前までに配当金の一部を積み上げているので利益は残ります。
しかし適切なやめ時があれば、最後は損失とならずに利益を残せます。では適切なやめ時は何回目なのでしょうか。
先ほどの運用例の連勝する確率と累積損益を掛け合わせた期待値をみると、連勝回数が増えるにつれて減少していることがわかります。累積利益は回数が増えるごとに1.5倍ほどに増加しますが、連勝確率はそれ以上に下がるということです。
これを参考に、もし途中で終了するのであれば何回目が最適なのかを考えるとよいでしょう。
イーストコーストプログレッション法のメリット
イーストコーストプログレッション法のメリットには次のようなことが挙げられます。
- 損失額はさほど膨らまない
- 連勝が続く中で利益を確保できる
- 最初の賭け金を極端に少なくする必要がない
損失額はさほど膨らまない
イーストコーストプログレッション法は負けている時は賭け金が変わらないので、損失額が膨らまないのがメリットです。
多くのベットシステム(カジノゲーム攻略法)は負けた時に賭け金を増やしていきます。そして勝った時の配当金を大きくするロジックになっています。
この場合、負け数が多くなると賭け金が大きくなり続けることもあり、損失額も大きく膨らんでいきます。対してイーストコーストプログレッション法はどれほど連敗しても賭け金は同じなので、損失額が大きく膨らむということはありません。
連勝が続く中で利益を確保できる
バカラなどカジノゲームは連敗することもありますが、連勝することもあります。その連勝により利益を確保できるのがメリットです。
ランダムに結果が決まるカジノゲームではありますが、綺麗に勝ち負けが交互になるということは、そう長く続きません。これは連勝と連敗が続くことにつながります。
そして連敗時の損失は一定額で増えることに対して、連勝時は回数が増えるごとに増加額も増えていきます。そのため、連敗時に対して連勝の利益のほうが大きくなるのがメリットです。
最初の賭け金を極端に少なくする必要がない
カジノゲームの攻略法はその多くが、負けた時に賭け金を増やす仕組みとなっています。そのため、負け数が増えるにつれて賭け金が大きくなり、さらに負けた時の損失が増加します。
これは運用資金の減少につながり、破綻する可能性をも含むものです。そのため、最初の賭け金をいかに少なくするかが重要となります。そして最初の賭け金が少なくなるということは、利益率も少なくなることにつながりやすいと言えます。
一方でイーストコーストプログレッション法の場合には、負けているあいだは賭け金がずっと同じなので、損失額が急速に膨らむリスクがありません。そのため、最初の賭け金を極端に少なくする必要もないと言えます。
最初の賭け金がゲーム全体のベースラインとなるため、イーストコーストプログレッション法は高い利益率が狙える点もメリットとなるでしょう。
イーストコーストプログレッション法のデメリット
一方でイーストコーストプログレッション法の以下のようなデメリットがあることも把握しておきましょう。
- 3連勝以上しないと利益が出ない
- 利益は少しずつしか得られない
3連勝以上しないと利益が出ない
イーストコーストプログレッション法は2連勝止まりでは利益が出ません。3連勝以上しないと利益が出たい点はデメリットと言えます。
バカラはツラ(勝ちが続くこと)が長く続くこともありますが、3連勝以上続くのは実はそう多くありません。そのため、なかなか利益が出ない時もあることを把握しておくとよいでしょう。



利益は少しずつしか得られない
連勝するあいだは賭け金を増やしていきますが、1.5倍と決まっているためそれほど急速に配当金が増えるわけではありません。
なかなか連勝しない中で少しずつ利益が積み上がる点をもどかしく思うこともあるでしょう。
イーストコーストプログレッション法の実践結果
イーストコーストプログレッション法をバカラで実践した結果をご紹介します。
使用したゲームはテーブルゲーム、回数は25回としています。最初のベット金額は1ドルで、「プレイヤーの勝ち」にベットし続けています。
回数 | 賭け金 | 勝敗 | 損益 | 累積損益 |
---|---|---|---|---|
1 | 1 | ◯ | +1 | +1 |
2 | 1 | × | −1 | 0 |
3 | 1 | ◯ | +1 | +1 |
4 | 1 | ◯ | +1 | +2 |
5 | 3 | ◯ | +3 | +5 |
6 | 4 | ◯ | +4 | +9 |
7 | 6 | × | -6 | +3 |
8 | 1 | × | -1 | +2 |
9 | 1 | ◯ | +1 | +3 |
10 | 1 | × | -1 | +2 |
11 | 1 | × | −1 | +1 |
12 | 1 | × | −1 | 0 |
13 | 1 | ◯ | +1 | +1 |
14 | 1 | ◯ | +1 | +2 |
15 | 3 | ◯ | +3 | +5 |
16 | 4 | ◯ | +4 | +9 |
17 | 6 | × | −6 | +3 |
18 | 1 | ◯ | +1 | +4 |
19 | 1 | × | −1 | +3 |
20 | 1 | × | −1 | +2 |
21 | 1 | ◯ | +1 | +3 |
22 | 1 | ◯ | +1 | +4 |
23 | 3 | ◯ | +3 | +7 |
24 | 4 | ◯ | +4 | +11 |
25 | 6 | × | −6 | +5 |
【1回目】

【6回目:4連勝】

【7回目:負け】

【12回目:3連敗】

【16回目:4連勝】

【24回目:4連勝】

【25回目】

イーストコーストプログレッション法を実践してわかること
25回プレイして勝ち数が15回、負け数は10回となりました。勝ち数が多いこともありますが、収支はプラスで終えています。
4連勝が4回あり、そこでイーストコーストプログレッション法は終了しています。そのあいだに負けによる損失がありますが、トータルでの損益はマイナスになっているところはありません。
今回は勝ち数が多いこともあってこのような結果になりましたが、収支がマイナスになってもさほど損失額は大きくならないと考えられます。あとはこのように何度かプレイしてみて、最初の賭け金の適切な金額を設定すればよいと思います。